国立がん研究センターは29日、がん患者5万人分のデータを解析し、日本人に多いがんの遺伝子異常の傾向を明らかにしたと発表した。
がんは、細胞の遺伝子の異常によって起きる。
国内では、がん細胞の遺伝子を網羅的に調べる「がん遺伝子パネル検査」が2019年に公的医療保険の適用となり、遺伝子異常に対応する治療薬を使った「がんゲノム医療」が広がってきている。
国立がん研究センターがんゲノム情報管理センターにはパネル検査のデータが蓄積されており、今回、昨年8月までに登録された分を分析した。
研究グループによると、多かったのは「TP53」と呼ばれる遺伝子の異常で、55・9%に見られ、膀胱(ぼうこう)がんや大腸がんなどに多かった。
また、米国人のデータと比べると、大腸がんなど10種類のがんでTP53の遺伝子異常が多いという日本人の特徴が明らかになったという。
また、パネル検査の結果、有効な治療薬のある遺伝子異常が見つかったのは21・5%だった。
甲状腺や乳がん、肺腺がんでは見つかりやすかったが、がんの種類によって大きな差があった。
また、日本人に多い胆道がんなどでは、遺伝子異常に対応する薬の開発が進んでいない現状もわかったという。
また、パネル検査の結果、有効な治療薬のある遺伝子異常が見つかったのは21・5%だった。
甲状腺や乳がん、肺腺がんでは見つかりやすかったが、がんの種類によって大きな差があった。
また、日本人に多い胆道がんなどでは、遺伝子異常に対応する薬の開発が進んでいない現状もわかったという。
国立がん研究センター研究所の片岡圭亮・分子腫瘍(しゅよう)学分野長は「人種によって遺伝子異常の特徴に差があることを示せた。
今後、その差を踏まえた薬剤開発や研究を進めるための基盤となる事が判明した。