「しっかりタンパク質をとろう」 「肉を食べて体力をつけよう」 健康のために、そう意識している人は多いだろう。
実際、肉は重要な栄養源だ。避けるべきものではない。
しかし、「どんな肉を、どう食べるか」によっては、逆にアルツハイマー病などの認知症発症リスクを高めてしまうことがある。
問題は、どのような肉を、どのように食べるかにあります。なかでも、日本で人気の霜降り肉や、手軽に食べられる加工肉には、健康、とくにアルツハイマー病予防の観点から注意が必要です。
全身の炎症や肝臓でのインスリン抵抗性を引き起こす危険性があるからです。
人の体内では、血糖値が高まると、それを下げるためにインスリンが分泌される。 インスリン抵抗性とは、このインスリンの効きが悪くなる状態を指す。
この状態が続くと、インスリンの過剰分泌につながり、やがて分泌機能が弱まってしまう。 これが、脳にとって悪影響となる。
なぜならインスリンは、脳内で「学習」や「記憶」を司る脳神経細胞同士の情報伝達をスムーズにしたり、アルツハイマー病の原因となる「アミロイドβ」などによる攻撃から脳神経細胞を守る役割も果たしているからだ。
多くの人は、霜降り肉をそのまま食べるわけではない。タレをつけて食べる。 ここに、もうひとつの落とし穴がある。 焼肉のタレには、風味を良くするために大量の糖分が含まれていることが多いからです。
糖分の過剰摂取が続くと、血糖値をさげるためにインスリンが過剰に分泌され、やがてインスリンの効きが悪くなったり(インスリン抵抗性)、分泌機能が低下したりといった事態につながる。
よって、結果として糖の摂りすぎは認知症リスクを高めてしまうのだ。
アルツハイマー病予防のためには赤身の肉を楽しむことをおすすめします。たとえばステーキを食べるなら、赤身の肉を焼いて、焼肉のタレではなく、わさびや塩、胡椒といったシンプルな味付けで食べるのが理想的です。
これなら肉の旨味を存分に味わいながら、余分な脂質や糖分を控えることができます。「体にいいつもりの食事」を、一度見直してみる必要があるのかもしれない。