慢性腎臓病と聞いてもなかなかなじみがないかもしれません。その理由のひとつに、ほとんど症状が出ない病気ということがあります。しかし、今や日本全国で慢性腎臓病の潜在的な患者数は約2000万人、成人の5人に1人が該当すると言われています。
腎臓は、心臓から送り出される血液の20%以上が流れており、毎日200Lほどの血液をろ過、クレアチニンなどの老廃物を尿として体外に排出し体内を正常に保つ働きを担っています。 「腎臓には、血圧をコントロールするホルモンの分泌、赤血球を増やすホルモンの分泌、骨を健康に保つ機能など、体を正常に保つために欠かせない、さまざまな働きがあります」
痛みなどの気になる症状がないことから、診断されないままで報知されやすく、治療を受けなければ徐々に進行し、重症化すると透析治療、腎移植が必要な「末期腎不全」となります。早期発見して適切な治療を早期に受けることで、それ以上の進行を防ぐことが大切です。
自覚症状では気づきにくい病気だからこそ、健康診断の際や、持病のある方はかかりつけ医での受診時、定期的に腎機能に注意し、GFRの値の低下が見られたら早期に適切な治療を受けることが、将来の健康を守ることにつながります。