健康診断で測定される3つの数値(AST、ALT、γ-GTP)は、肝細胞がダメージを受け、壊れた際に血液中に漏れ出す酵素の量を示しています。
•AST(アスパラギン酸トランスアミナーゼ): 肝臓のほか筋肉などにも存在している酵素のため、ALTと組み合わせて判定します
•ALT(アラニンアミノトランスアミナーゼ): 主に肝細胞に存在している酵素で、肝臓にダメージがあるかどうかを見ます
•γ-GTP(ガンマ・グルタミルトランスフェラーゼ): 肝臓の解毒作用に関係する酵素で、アルコールによる肝障害で上昇します。また、胆管や胆のうのダメージにも反応する指標です。
では、「肝臓の数値が悪い」と言われたら、どうすればいいでしょうか。「本当はどんな状態なのか」を調べるためにも、腹部超音波(エコー)検査を受けることをお勧めします(実際、健診で異常を指摘されたら、腹部エコー検査を行うようにと言われると思います)。
実は今、アルコール以上に肝臓を脅かしていると問題になっているのが、私たちが日常的に口にしている甘い罠、「果糖(フルクトース)」です。
果糖はその名の通りフルーツ(果物)に含まれていますが、それだけでなく、普段使う白砂糖や、清涼飲料水や果糖飲料の「果糖ブドウ糖液糖(HFCS)」として、私たちの生活に深く入り込んでいます。
つまり、清涼飲料水や加糖飲料を飲む習慣は、例えるなら「肝臓に直接、脂肪を流し込んでいる」ようなものなのです。
肝機能検査の数字は、あくまで氷山の一角にすぎません。甘い飲み物が習慣になっている方、腹囲が気になり始めた方は、目に見えない肝臓からのSOSに耳を傾けてください。 「1本のジュースを控える」「少しだけ歩く」という小さな選択が、数十年後のあなたの肝臓、そして人生を守ることになるのです。