「最近、血圧が高めでお薬を飲んでいる」「なんだか物忘れが増えて、将来の認知症が不安……」。
そんな中高年の方々にぜひ知っていただきたいのが、自律神経と血圧、そして脳の深い関係です。
私たちの体は「自律神経」という自動制御システムによって守られています。
血圧も例外ではありません。活動モードの交感神経が「アクセル」を踏めば血管は縮み、血圧は上がる。
リラックスモードの副交感神経が「ブレーキ」を踏めば血管は緩み、血圧は下がる。
私たちの体は、至ってシンプルな構造でバランスを保っているのです。
しかし、現代社会は少し厄介です。
鳴り止まないスマートフォンの通知音、終わらない仕事、人間関係の軋轢など、ストレスに満ちた環境では、私たちに「アクセル」を踏み続けることを強います。
気づかぬうちに「ブレーキ」は利かなくなり、交感神経が優位な状態が慢性化する。これが“高血圧社会”の正体です。
もの忘れの不安を和らげ、脳と血管を若々しく保つためには、意識的に「ブレーキ」を踏み、副交感神経を優位にさせる時間を作ることが何より大切です。
ストレスを感じたら、意識して「フゥーッ」と長く息を吐き出しましょう。息を細く長く吐くことで、副交感神経のスイッチが入りやすくなります。
寝る前の1時間はスマートフォンやテレビの画面から離れ、脳への情報過多を防ぎましょう。静かな音楽を聴いたり、間接照明で過ごすのがおすすめです。
真面目で頑張り屋な人ほど、アクセルを踏み続けてしまいがちです。完璧を求めすぎず、心の緊張を解く言葉を自分にかけてあげることも、立派な脳の保護になります。
血圧のコントロール」は、単に数値を下げることではなく、あなたの「大切な記憶」を守ることそのものです。今日から少しずつ、心と体のブレーキを上手に使う習慣を始めてみましょう!